ごあいさつ

保田 茂兵庫農漁村社会研究所理事長保田 茂

長らく休業状態であったわが研究所のホームページを、この度、心機一転、あらためて研究所から情報発信ができるように新装開設することになった。サポートしてくださる奇特な方のお力があったからであり、若いスタッフの熱意もあったからである。
兵庫農漁村社会研究所は1999年6月に誕生した。私の還暦を機に、古い友人たちの応援もあって、長年温めてきた夢を形にする意味でもあった。最初に取り組んだのが居酒屋を会場にして毎月1回開催する「ビレッジライフ懇話会」、ついで年2回開催する「地域農政フォーラム」であった。この二つの集会は現在も続けている。
ビレッジライフ懇話会は農業や食料をめぐる諸問題をテーマに、様々な講師をお招きし、貴重な経験談を中心に参加者で論議する。そして、農業や食料を守るために何をなすべきかを理解することを狙いとし、あわせて、農業の後継者を農村に送り出すことも密かな狙いとしている。実際、これまでに、10人余の若者が県下の農村で活躍してくれている。
地域農政フォーラムは主として県や市町の職員や農協の職員に学びの機会を提供し、刻々変化する社会情勢に適格に対応した農業振興策、地域活性化策を見出してもらいたいとの願いで始めたのであった。
近年になり、2013年3月、新たな若き友人たちの応援をいただき、設立総会を開いて任意団体から法人(NPO法人)に組織を変更することになった。研究所の継続性を考えていくことも大切であり、研究所の貴重な資料類が散逸しないようにする意味もあった。
これまでは二本柱で活動を続けてきたが、法人組織となり、定款を定めて活動することとなり、定款には五つの事業が謳われることとなった。(1)地域づくりの支援、(2)有機農業の普及、(3)食育の推進、(4)食と農を通した国際交流、(5)食と農の調査・研究である。
かくして、以前の二本柱の活動を継続しながら、現在、保田ぼかしなる独特の有機質資材を開発し、商標登録もして、それを用いて県下7か所で有機農業の学校や教室を設置し、有機農業の普及に力を入れている。また、食育アカデミーと称して、一年を通して親子で学ぶ食育事業にも力を入れている。
これまで、こうした活動はほとんど外部の皆様にPRしてこなかったが、ホームページを新装開設することで、多くの方に活動の様子を見ていただき、場合によっては、積極的にご参加もいただき、ともに活動が出来たらと夢見ている。
これからも、多くの皆様と交流を深め、少しでも次世代の幸せのための活動が続けられるようにと願っている。

山下 陽子神戸大学大学院農学研究科
生命機能科学専攻応用
生命化学講座准教授
山下 陽子

みなさん、こんにちは。本法人の副理事長ならびに食育研究部代表を務めさせて頂いております、陽子先生こと山下陽子でございます。食育研究部の理念は、“風土に根ざした循環と共生を大事にする”ということ。食物の育て方、作り方、食べ方の過程は分断的な事ではなく、全てが密接な関わり合いを持っていることは言うまでもありません。安全で良質なものを作り、調理加工して、食べて健康になるための循環や共生関係を、網羅的かつ継続的に皆様と共に学んで参りたいと願っております。食と健康に関する様々なプログラムや活動、事業を楽しくワクワクしながら実践して参ります。
また、近年は食が多様化し、さまざまな食と健康に関する情報も氾濫しています。そんな中で、正しい食べ方の発信と教育研究に努めるとともに、現在私が専門に研究をしております、野菜や果物に含まれるポリフェノール等の機能性成分に関しての成果を分かりやすく発信し、日本の食とそれを支える農の大切さを伝えて参りたいと思っております。
私たち人は、大自然(大地の栄養)に活かされている事とそれに感謝の念を忘れず、風土に根ざした食べ方や暮らし方を心がける事が健康への近道であることを多くの方々と共感し、未来に豊かな環境と健全な社会を伝えて参りたいと強く願っております。
食を通して、日本が世界に誇る健康で美しい国になるための活動と研究にこれからも全力投球して参ります。どうか、ご指導ご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
(2009年に発足した、若手管理栄養士ならびに管理栄養士を目指す大学生をメンバーとする、一般社団法人 食育研究会「食のVenus」は本部門に合併いたしました。)

設立の目的

この法人は、県内の農村・都市に暮らす人々、行政・各種団体、企業等に所属する人々に対して、地域再生の活動、有機農業の推進、食育活動の展開等、食と農に関する多様な事業を行い、県内農村における安全良質な食料生産の向上、農村都市交流の県域的拡大、地産地消の暮らしの定着等を図りつつ、農村地域の賑わいの回復、農村都市連携型の地域社会の拡大、健康な県民の暮らしの実現に寄与することを目的とする。

活動分野

保健、医療又は福祉の増 進を図る活動 /社会教育の推進を図る活動 /まちづくりの推進を図る活動 /農山漁村又は中山間地域の振興を図る活動 /環境の保全を図る活動 /国際協力の活動 /子どもの健全育成を図る活動 /消費者の保護を図る活動

法人概要

名称 特定非営利活動法人兵庫農漁村社会研究所
所在地 〒651-0067神戸市中央区神若通5丁目3番20号2F北
(分室)〒657-0325兵庫県養父市大屋町中間716番2(井原弘志気付)
電話番号・FAX 078-241-4822
法人認証年月日 2013年6月20日
役員 理事長  保田 茂
副理事長 山下陽子
理事   三浦恒夫
同    飛田雄一
同    和田祐之
同    西村いつき
監事   大西信行
事業内容 (1)地域づくりの啓発連携事業
(2)有機農業の推進連携事業
(3)食育推進事業
(4)国際交流に関する事業
(5)食と農に関する調査・研究事業

有機農業(HYS低温発酵有機資材活用)指導員認定者

【令和3年度】

認定番号 市町 氏名
039 養父市 小畑 昭子
040 養父市 正垣 隆好
041 養父市 山内 幸子
043 養父市 安達 恵吾
044 養父市 西谷 英樹
045 養父市 西谷 尚子
046 香美町 上田 啓子
047 香美町 上田 桂子
048 香美町 上田 雅子
049 神河町 藤原 静恵
050 小野市 石井 澄也
051 丹波市 植木 淳子
052 丹波市 和田 希代子
053 丹波篠山市 森本 三和子
054 丹波篠山市 波多野 晴子
055 丹波市 田中 耕作
056 丹波市 船越 喜則
057 丹波市 荒木 嘉信
058 丹波篠山市 横関 進
059 宍粟市 井上 由岐子
060 たつの市 水野 守
061 たつの市 右田 かすみ
062 たつの市 嶋津 由佳子
063 猪名川町 大上 富士
064 三木市 秦 正雄
065 愛知県新城市 山本 紗冬香
066 稲美市 岩本 秀雅
067 神戸市 碇 操
068 三木市 松本 光弘
069 神戸市 大皿 純子
070 神戸市 中島 裕之
071 神戸市 蟹江 敏夫
072 神戸市 岡本 恵子

【令和2年度】

認定番号 市町 氏名
025 養父市 鎌田 弘美
026 養父市 杉本 彰洋
027 豊岡市 田原 良次
028 神戸市 西村 英二
029 神戸市 竹岡 真弓
030 神戸市 伊丹 ルリ子
031 神戸市 大皿 一寿
032 神戸市 大江 富夫
033 京都府京都市 古川 玲子
034 加西市 井上 惠子
035 三田市 久山 夏紀
036 上郡町 渡辺 伸江
037 姫路市 谷野 浩
038 朝来市 谷元 春美

【令和元年度】

認定番号 教室名 氏名
020 大屋 野崎 紀一朗
019 大屋 井原 とよ子
022 楽農 小峰 千恵子
021 楽農 石田 仁美
013 楽農 内藤 忠
011 楽農 後藤 義輝
018 小代 朝倉 冨征
015 神河 吉岡 一
014 神河 神﨑 良三
012 神河 米田 由美
016 たつの 生駒 憲二
023 たつの 今川 環
024 たつの 今川 誓子
017 豊岡 中村 牧男

【平成30年度】

認定番号 教室名 氏名
001 大屋 和田 眞由美
002 大屋 井原 弘志
003 大屋 和田 裕之
005 大屋 髙本 幸枝
006 小代 伍々 博一
007 神河 船田 穣
008 神付 藤本 節代
009 神付 藤本 和幸
010 神付 久山 敬二

設立趣意書・定款・諸規定・事業報告書